セッションは、1940年代モダンジャズ発祥の地といわれるジャズ・クラブ「ミントンズ・プレイハウス」で生まれた演奏スタイルです。ミュージシャンたちが、仕事が終わった後にその店に集まり、各々自由に演奏したのが始まりといわれています。
では、セッションって何ですか?といわれると、例えると演奏者が集まってアドリブをし合う音楽のゲームのようなものです。
ライブにみられるように、じっくり曲を構成して練習し、演奏するといったものでなく、その場の、組み合わせに触発されながらその場その場の演奏を楽しむといったものになりますが、その組み合わせなどでライブ以上の面白い演奏になることもあります。
ただ、ボーカルの場合は少し立場が違いますので注意点を説明いたします。
色々な原因で「上手く歌えなかった」と感じている人は多いと思います。
セッションではいつも一緒にやっているメンバーと違い、初めての場合も多いです。
それだけに最初の打つ合わせでこちらのイメージを出来るだけ確実に伝えることが必要です。
下記の事柄は絶対に押さえておきたい必要な5つのポイントです
1)自分のキーの譜面をメンバーに渡す
必ず自分のキーの譜面は必要です。キーはフラット系が望ましいです。
(出来ればC、F、E♭、B♭、A♭、D♭、G、Dくらい)
バースありの場合はバースのところだけ歌詞を書いておきましょう!
(M&Mで譜面は作りますので安心してください)
2)リズムの形を告げる(4ビート・ボサノバ・8ビート・ラテン・ワルツ等々)
4ビートの歌しか聞いたことが無くても必ず言って下さい
3)歌の形(一般的には2コーラスまたは1.5コーラス)
スローは1.5コーラス(ワンハーフ)ミディアムからファーストは2コーラスが一般的です。
但しアドリブの流れによって変わることがあります
(アドリブの時頭の中でメロディーを歌っていると対応出来るようになります)
4)エンディングの形を言う
決まっているなら譜面に書いている方が親切ですしウヤムヤな終わり方にならなくて済みます
≪言葉で伝える場合≫
♪逆循一回 ♪三回くり返し(譜面でくり返し場所を示してください)等
5)テンポを出す
アフタービートでテンポを出す人多いと思いますが、初心者は軽く歌いながら4つ打ちの手拍子で出された方が無難です。
演奏者は歌よりカウント(手拍子)を中心に聞いています。自分の歌と手拍子を合わせる訓練をしている方が良いです。
逆に、好ましくない言葉もあります
・テンポは普通に
・誰々のように、誰々のような感じで(歌手の名前)(場合によりオッケーの場合あり)
・譜面のキーと違うキーを指定
・歌詞カードを見せて曲の構成を説明する
等々、、、
♪ある意味ライブよりセッションの方が難しいです♪
本当の実力が試されます!
その場で一曲を作り上げてゆくジャズ本来の面白さ難しさがあります。
セッションでそこそこ歌えるようになったらライブは非常に楽になります。
またライブでもセッション的な即興性が出てきたら何倍もライブの魅力が増します。
M&Mではセッション的な即興性をもったレッスンをいたします。
そしてそのレッスンが活かされるよう、月に一回、M&M主催のセッションデーがありますので、
どしどし活用してくださいね!